Japan XR
Science Forum 2021
世界中の研究者と家族が
仮想現実空間で体感する
セレンディピティの創出
当日の流れ
【プログラム(日本時間)】
17:00 開会式
挨拶:ケイロン・イニシアチブ/UJA 足立 剛也
パリ若手物理学者の会 島垣 凱
駐フランス日本国大使 伊原 純一
17:20 パラレルセッション「微生物・免疫・公衆衛生」
座長:後藤彰、吉井 悠、江里 俊樹
Speaker 1: 御手洗 菜美子(Keynote)
Speaker 2: 石井 健(Keynote)
Speaker 3: 島川 祐輔(Keynote)
パネルデスカッション「感染症と人類の戦い」
パラレルセッション「異分野融合」
座長:村山 英未、島垣 凱
Speaker 1: 富井 健太郎(Keynote)
Speaker 2: 松永 行子(Keynote)
Speaker 3: 根本 孝裕(パリ若手研究者講演)
Speaker 4: 山田 彩子(パリ若手研究者講演)
19:00 パラレルセッション「留学のすゝめ」
座長:島川 祐輔、山本 渓
Speaker 1: 山市 嘉治
Speaker 2: 村山 英未
Speaker 3: 相澤 紗絵
Speaker 4: 北原 祐己
パネルデスカッション
「フランスでの研究生活どぅ〜なってるの?!」
パラレルセッション「研究助成・フェローシップ情報」
座長:今井 祐記、足立 剛也
Speaker 1: 安浦 寛人
Speaker 2: 今井 祐記
Speaker 3: 藤本 順子
Speaker 4: 渡辺 正実
Speaker 5: 足立 剛也
20:00 ZOOMからVRへ移動+休憩
20:20 ポスターセッション (XR空間)
21:00 Award Ceremony for the Cheiron-GIFTS 2021
司会:NPO法人ケイロン・イニシアチブ専務理事 貝沼圭吾
21:20 Award Ceremony for the Best Presenter Award
司会:パリ若手物理学者の会 島垣 凱
ディドロ大学/UMR7216 山口 幸佑
21:50 閉会式
挨拶:JSPS ストラスブール研究連絡センター 西郷 和彦
パリ日本人研究者会 村山 英未
22:00 交流会
パラレルセッション
二つのZOOM会場にて行われる
オンライン講演会
Zoom A会場
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「微生物・免疫・公衆衛生」
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「留学のすゝめ」
Zoom B会場
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「異分野融合」
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「研究助成・フェローシップ情報」
セッション「微生物・免疫・公衆衛生」
人類と感染症の関わりの歴史は古く、有史以来近代に至るまで、人の生活や生命を脅かす疾患の多くは
感染症でした。19世紀後半のパスツールをはじめとする医学研究者による、病原微生物の発見、ワクチン
の発明、免疫学の始まりに続き、20世紀には抗生物質の発見、ワクチン・予防接種の普及、衛生環境の改
善により、多くの感染症が克服されました。しかし現代においても、HIV、エボラ出血熱、SARS、新型インフルエンザ、そしてCOVID-19と、新興感染症は引き続き人類を脅かし、また薬剤耐性菌の出現も人類の
大きな脅威となっています。一方で、人体や環境中の常在微生物の研究も進み、脅威としてばかりでなく、
人類と微生物、また微生物同士の、共利・共生関係も新たな研究トピックとなっています。
本セッションでは、微生物学・数理モデルの御手洗菜美子先生、免疫学・ワクチン科学の石井健先生、公
衆衛生学の島川祐輔先生、という日本と世界を代表する3名の専門家をお招きして、それぞれの最新の研
究についてご講演いただきます。免疫学・微生物学を専門とする私たち3名の座長とともに、「人類と感染
症との戦い」と題したパネルディスカッションを行い、感染症と対峙する上での新たな戦略や、人類と感染
症の戦いがどこに向かうのかについて議論し、皆さんとともに理解を深めたいと思います。
座長
後藤 彰
INSERM/ストラスブール大学
座長
江里 俊樹
パスツール研究所
座長
吉井 悠
パスツール研究所
セッション「異分野融合」
あらゆる生き物が生命現象の営みを正常に維持できるのは、細胞内の遺伝子が細胞の活動に必要なタンパク質を適宜作り出し、タンパク質が適切な立体構造をとることによって機能を発揮するからです。よって、タンパク質機能にとってどのような立体構造が必要になるのかという問いは、正常な細胞機能の維持や異常細胞の発生の理解につながります。また、単体の細胞だけでなく環境中に存在する病原体がどのように進化し、細胞に感染・共生するのか、さらにヒトを含める多細胞動物が複雑な生命現象を営むために、種々の細胞集団や組織を制御しているのかというマクロな観点からの解析も重要になります。近年、膨大なゲノム情報を基にしたデータ駆動科学・情報科学の発展により、高精度のタンパク質立体構造・機能予測や、細胞・ウイルス進化についての予測・最適化も可能になりつつあります。一方で、タンパク質/細胞集団の集積化により生体組織を理解・制御する試みにも期待が寄せられています。その例として、再生医療の分野では、人工血管の開発や生体組織を模倣した三次元組織であるオルガノイドの研究が活発に進められています。
本セッションでは、生物の営みにおけるミクロ(分子、細胞)とマクロ(細胞集団、組織)の現象に着目し、生物学、生物工学およびバイオインフォマティクスの分野から、それぞれ第一線にて活躍されている先生方を日本とフランスからお招きし、生命現象の営みの解明へのアプローチ、およびその応用についてご講演いただきます。座長を務める私達と共に、講演者の先生方との活発なインタラクションによって、皆さんの興味をさらに広げていただきたいと思います。
座長
村山 英未
パスツール研究所/フランス国立保健医学研究機構(INSERM)
座長
島垣 凱
ソルボンヌ大学/パリ若手物理学者の会・世話人
セッション「留学のすゝめ」
日本学生支援機構による2017年の調査によれば、日本人の留学先として英語圏やアジア諸国は上位に入りますが、EU加盟諸国はドイツの10位が最高で、日本人にとって欧州は身近な留学先とは言えません。欧州が身近な留学先として選ばれない理由として、非英語圏である、地理的に遠い、などいくつもの要因が考えられますが、それらに加えて、欧州で研究・留学をしている日本人の実体験について生の声を聞く機会が少ない、という点も考えられます。そこで今回、Japan XR Science Forum 2021 in Parisの開催にあたり、日本ではあまり聞く機会のないフランスでの研究生活・研究環境・フランスに来てよかったこと・苦労していること、などをフランス在住の日本人研究者の方々に語っていただく機会を設け、将来、海外への留学を考えている若手研究者などに参考にしていただきたいと思います。本セッションは座談会という形式を取り、多様な背景を持つ講演者の方々に、それぞれの経験・多様な生きざまをざっくばらんに語っていただくことによって、グローバルで多様なキャリアを紹介したいと考えています。
講演者・座長
セッション「研究助成・フェローシップ」
国内外を問わず研究活動において、研究助成やフェローシップは必要不可欠です。海外での研究では、生活基盤を確立するためにもフェローシップが重要であり、ご家族と一緒に留学する方にとっては、家族への多様な支援も重要なポイントでしょう。さらに、海外から帰国して日本での研究活動再開を予定している方にとって、国内の情報は帰国先を決定するための非常に貴重な要素になります。このセッションでは、文部科学省「世界で活躍できる研究者育成プログラム総合支援事業」および「地方協奏による世界トップクラスの研究者育成:HIRAKU-Global」、日本学術振興会、国際ヒューマン・フロンティア・サイエンス・プログラム(HFSP)推進機構、研究者家族を支援するNPO法人ケイロン・イニシアチブから、ご参加の皆さんに多様な研究助成およびフェローシップ情報を紹介します。
座長
今井 祐記
愛媛大学プロテオサイエンスセンター 病態生理解析部門 部門長/教授
座長
足立 剛也
一般社団法人・米国NPO法人 海外日本人研究者ネットワーク (UJA) 会長兼代表理事一般社団法人ASG-Keio理事NPO法人ケイロン・イニシアチブ副理事長