北原秀治
東京女子医科大学
発表演題: 世界で活躍する女性医療者・研究者育成に向けて〜新しい留学の仕組み〜
21世紀に入り高度経済成長期が終焉を迎え、日本人の欧米への海外留学者数が減少傾向となり、昨今日本の世界におけるプレゼンス低下が著しい。一方、他アジア諸国の発展は目覚ましく、グローバル化においても加速する一方である。この問題を打破するため、文部科学省による外国語教育、国際交流を含め、大学等の国際化を含めたグローバル人材育成に向けた取組の強化が始まっている。しかしながらパブリックディプロマシーの点からみても、現状は世界のグローバル化には決して追いついておらず、人材育成を担う大学の課された仕事として、教育現場の中軸となって、留学プログラムのさらなる強化に努めなければならない。
女性医療者・研究者の育成を担う東京女子医科大学は、全学的な国際交流委員会を設立している。特に医学部は、1997 年から国際交流協定を開始し、現在その数は世界10か国・地域の16校にまで拡充し、他大学医学部と比較しても非常に多いと言える。昨年度から、米国コロンビア大学主導で世界12カ国の医学部(医科大学)とともに開始した学生主導によるインターネットと実際の交換留学を交えた新しい留学プログラム(ICEプログラム)を開始し、医学教育の国際化、ICT化を目指している。本フォーラムでは、本学独自の国際交流の取り組みやICEプログラムの詳細について報告する。
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