水田勝利
Ph.D. candidate, University of Florida
発表演題: 近代土壌研究
土壌学が研究され始めてから約160年近くが経過しようとしている。様々な研究が行われる中で地球の薄い陸地表面(土壌圏)が地球の生態系システムを維持することに寄与しているという認識が高まっている。ただ未だに農学の一部として考えられていることも事実で、他分野の研究者が近代土壌学研究に対して具体的にイメージを抱くことができる方も少ないだろう。一方2015年に国際土壌年を迎え、土壌資源を保全・保護する重要性に対する関心が国際的に高まってきている。近年では分析・解析技術が進歩する中で、他分野と融合した学際的な研究も行われている。例えば近年開発された土壌数理経済学は、経済数理学的手法を用いて土壌機能を指数化する研究がある。他分野との融合によって今までとは異なる土壌資源の評価や分析が可能になることがある。ゆえに本発表では著者の知見から土壌研究の今を浅く広くお伝えすることで、共同研究の可能性を広げることを目的とする。
Comments