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Japan XR Science Forum 2020

「免疫アレルギーX 皮膚」Powered by LEO Science & Tech Hub 大森俊/産業医科大学


大森俊

産業医科大学皮膚科学教室 助教


発表演題: 皮膚科医が支えるスポーツ医学

スポーツに対する医師の関わりというと筋骨格系を専門とする整形外科医をイメージしがちであるが、実は皮膚科医だからこそ関われる場面も少なくない。スポーツによる皮膚トラブルあるいはスポーツ活動に影響を及ぼす皮膚疾患に対する治療については異論のないところだろう。予防医学という観点でみると、特に屋外スポーツについては長年にわたる紫外線曝露の蓄積が光老化や皮膚癌の発症に繋がるため、皮膚科医による教育や啓発活動は意義がある。また、接触によって蔓延する可能性のある皮膚感染症は、個に対する治療やケアはもちろんのこと、時に集団を対象としたアプローチも必要になるという疫学・公衆衛生学的な側面を持つ。スポーツイベントの救護スタッフとして皮膚科医の知識・技術を活かすことは競技者に対してのみならず、スムーズな運営にも貢献することができる。さらに、スポーツ医学には健康維持・増進を目的とした医療という概念が含まれるため、肥満や代謝異常などに関連した皮膚疾患については運動療法や運動指導が重要となる。このように、皮膚科医は様々な場面でスポーツ医学を支えることができる。

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